2007-01-01から1年間の記事一覧

変らないこと

僕はすすんで変ろうとは思わない。今までだって、変ったかもしれないけれど、それは結果であって、目的としていたわけではない。 僕の知り合いが、全然ちがうふうになっていても、僕はそれを、変ったと思えるほどには今のままでいたい。たとえ知り合いが、元…

痰とは

嚥下を勉強していると、「痰がからむ」という表現がよく使われるし、排痰のためにタッピングをしたりするのだけれど、そもそも、痰とはどういうことなのだろうか? これもまた、このあいだ聞かれて分からなかったので調べてみた。 痰 - Wikipedia 痰 (たん、…

話というもの

たとえばNHKは、実はもの凄く優良な番組をいくつも死蔵させているはず。それも含め、過去に放送した*1番組すべてを、ウェブで、月額300円で見放題にすれば、僕は払う。僕はNHKに受信料払っているけれど、それとは別に払う価値は十分にある。それくらいいい番…

有徳の人

有能な人はたくさんいる。無能な人もいる。それらが相対的な基準の上での有能無能であることはいうまでもない。しかし、有用な人となると、むろんやはり相対的ではあるが、価値のばらつきは最小限ですみそうだ。有用であるということは、他人にとって都合が…

梨状窩についての追記と代用音声

YouTubeにとてもいい動画があがっていた。 YouTube - 口の中、鼻の中内視鏡 この33, 34秒あたりで梨状窩が見えてくる。 で、梨状窩は下咽頭に属する、と書いたから、その関連で、下咽頭癌で喉頭を摘出した人が、再び発声するにはどうするのか、ということも…

梨状陥凹(梨状窩)の位置

ある人と嚥下の話をしていたら、梨状陥凹の位置が分からない、と言われて、上手く応えられなかったので、梨状窩OR梨状陥凹 位置 - Google イメージ検索で調べてみた。画像を転載するのが気が引けたので、気になる人はリンク先からどうぞ。 梨状陥凹は下咽頭…

「思想解析」で遊んでみた

「思想解析」つくってみた - 荻上式BLOG 思想解析 自分のは大して面白くなかったのだけれど、「浅田彰」を入力したら笑った。 柄谷行人率低すぎ :-)

価値観の問題?

「あなたとわたしは価値観が違うの」とことさら世俗的な「相対主義」をかざす人が、他人のことを「キモイ」と言ってはいけない。それは、むろん価値観の問題ではなく、倫理の問題である。 価値観を共有できない人と自分との差異を認め、争いごとを極力減らし…

札幌の円山公園で

今日の北海道札幌市は快晴で、紅葉狩りには最適な日だったとおもう。先週までは曇り気味で、かなり寒かったから、久しぶりに外でゆっくりできた一日だった。 円山公園はすっかり葉の色がかわって、落ち葉で埋めつくされた道を子供が走って行ったり、写真を撮…

弱者としてのブロガー

人間なんて強くない、というところから出発しないと、多くのブロガーがおちいっている自己顕示欲の肥大からは逃れられない。素人は、はてブ登録数とかアクセス数とかに拘らないで、必要最小限のものを書くことでしか平衡をたもてない。なぜなら、弱い人間は…

なんでも簡潔がいいかと言えばそうでもない

ここずっと、ウェブでは簡潔な文章がもっとも良いとされてきた。ユーザビリティとしても、文章の最初にサマリーを置けという。モニタの文字を見続けるのがツライだとか、まあそんな理由だったと思うが、なんでもかんでも簡潔なのが良いというのも困ったもの…

五周くらいしてまた元に戻ってきた感じのUsability議論

はてなダイアリーに2つの「その場」インターフェースが加わりました - はてなダイアリー日記 僕はJavaScriptを知らないのでコメントのしようが限られるのだけれど、「その場編集機能」「その場ページ移動機能」「他人のはてな記法が見られます」は、個人的に…

ありきたりな立場についての戦略上の問題について

たとえば、Aという立場そのものは賛同も否定もしないけれど、Aの周辺は否定したいとする。すると、Aそのものへの判断は保留しながら、Aの周辺を各個撃破していく形になる。一見誠実な議論だし、文句はない。けれど、ではAに対してどのようなスタンスをとるか…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』を今更みてきた

結論として一言でまとめるのは困難だけれど、ひとつだけ思うのは、世の高い評価とは逆に、詰め込みすぎだと思った。もちろん、後の展開の思惑もあるだろうし、そうせざるをえなかったのだろうと思う。けれども、この『序』だけを観れば、「旧世紀版」エヴァ…

max-widthとはてな

今回CSSにちょっと手入れをした。主な変更点は、max-widthの指定。大きなモニタで閲覧した場合、左右のマージンが小さければ大変読みづらいから。ところで考えたのだけれど、読みやすい一文の文字数を想定してmax-widthを指定するなら、emの方がいいかなと思…

末人

ニーチェ『ツァラトゥストラかく語りき』 『愛って何? 創造って何? 憧憬って何?……』――こう末人は問い、まばたきをする。 そのとき大地は小さくなっている。その上を末人が飛び跳ねる。末人は全てのものを小さくする。この種族はのみのように根絶できない。末…

会話2

先生「大きな人間になりたいのなら、自分を大きくみせないことです。自然に生きることが大切です」 子供「身の丈を意識して、その丈にあった行動をしろということですか」 先生「その通り」 子供「ところで先生、『自分を大きくみせないこと』もまた、ひとつ…

聴覚中枢路

ラセン神経節細胞 聴神経 蝸牛神経核 台形体核 上オリーブ核 外側毛体核 下丘 内側膝状体 聴放線 聴皮質(横側頭回, Bro.41) 3, 4, 5は延髄レベル、6は橋レベル、7は中脳レベル、8は視床レベル。 また、ラセン神経節細胞から蝸牛神経核まで(1―3)を1次ニュ…

他人の部屋を眺める

菊地成孔さんのインタビューを探してたら、面白いものが見つかった。菊地さんの部屋なんだけれど、著作権もあるし、なにより他人の部屋を見ず知らずの人間のブログに貼付けるのは気が引けるので、リンクだけで。とってもいい写真だから、もったいないけれど…

Hotz床

Hotz1 出生後にHotz 床(哺乳床)と呼ばれる取り外し式の床を装着し,口蓋形成術を行うまでの期間,口蓋の割れ目を一時的に閉鎖する治療法が行われています.また口蓋裂のお子さんは上顎の成長に伴い歯槽(歯の生えてくる部分)が内側に倒れ込む傾向がみられ…

切ない

Yahoo!ニュース - 産経新聞 - 長嶋一茂さん一問一答 ミスター、何度も呼びかける 記者 「監督は何と声をかけていた?」 一茂さん 「『亜希子』と名前を何度も呼びかけていた」 記者 「今の監督の様子は?」 一茂さん 「現実を受け入れられないような状態」 …

類人猿と人間の知能試験

asahi.com: 問題解決法のまね、2歳児が猿に圧勝 独・研究所が調査 - サイエンス Cf. BBC NEWS | Science/Nature | Chimpanzees 'hunt using spears' 基礎を復習しておこう。ゲシュタルト心理学の創始者のひとり、ヴォルフガング・ケーラーが、1917年に行っ…

MIBG心筋シンチグラフィ

心筋(MIBG)シンチグラムの説明 心臓には交感神経が豊富に分布しており、心交感神経は副交感神経とともに、自律神経系の循環調節に重要な役割を果たしています。 123I−MIBGは心筋の交感神経分布および交感神経末端のカテコラミンの貯蔵の状態を描画する心筋…

陶庵夢憶

著者の張岱は中国明末清初の文人・史家、号は陶庵。 陶庵夢憶 - 開放文學 陶庵夢憶 - [] - 開放文學 人無癖不可與交,以其無深情也;人無疵不可與交,以其無真氣也。 「癖のない人間とはつき合えない。彼らには深情がないからだ。疵のない人間とはつき合えな…

『チェーホフの手帖』アントン・チェーホフ著 神西清訳(新潮文庫)

われわれは卑屈と偽善とでへとへとになっている。 Nは或る病気の研究、その病原菌の研究に一生のあいだ苦闘した。彼はこの闘いに生涯を捧げ、あらん限りの力を尽くした。ようやく死期が迫ったころ突然、この病気は決して伝染するものではなく、ちっとも危険…

断片

世の中の出来事に敏感に反応しては居丈高に文章を書く人。何も見えていない人間。世の中を見るということと、人間を見るということの区別がつかない人々。 呪い飽きない人々――自分 社会人になって、学生のころは良かったという。彼はそのうち、この時の自分…

断片

生まれるとはどういうことか? 骰子の一振りと結果。あるいは結果そのものについて。 仮定としての運命、結果としての運命は、どちらも同じであると同時に違うものだ。 もしもあらゆることが結果だけしかないとすれば、あらゆることは起こらないだろう。結果…

数値化することでしか尺度を得ない価値観を拒絶する

LifeHack系の話で時々目にするのが、仕事の総量だとか、現在の状態を把握することを、目に見える形で提示するという話。それが広がると、人間の行いや関係性まで数値化しだす。こういうのを科学の横暴だと僕は思っている。科学的に把握しきれない人間を、単…

大竹伸朗の凄さ

大竹伸朗(画家) - 情熱大陸 見た。面白すぎて笑った。凄いなあ。スクラップブックの話とか、何もないところで指で絵を描く奴を信じるとか、つまり、「描いてしまう」という点においてしか画家足り得ないということなのだと思う。描くことの必然性というよ…

フランス・ギャルとセルジュ・ゲンスブールとジャン=リュック・ゴダール

フランス・ギャルといえば、日本では『夢見るシャンソン人形』が代表曲として知られているだろう。『夢見るシャンソン人形』はセルジュ・ゲンスブールが作詞作曲を手がけ、そのタイトルの皮肉も話題となった。で、そのフランス・ギャルだが、『Plus Haut』と…