話というもの

たとえばNHKは、実はもの凄く優良な番組をいくつも死蔵させているはず。それも含め、過去に放送した*1番組すべてを、ウェブで、月額300円で見放題にすれば、僕は払う。僕はNHKに受信料払っているけれど、それとは別に払う価値は十分にある。それくらいいい番組をNHKは作ってきた*2。あと、この契約は受信料と一緒に出来るようになればなお良い。
YouTubeニコニコ動画に違法にアップロードされるのが嫌なら、権利者が無料で公開すべき」という意見がある。僕はそれは変だと思う。「泥棒に金をとられたくなければ、金を玄関の前に置いておくべき」というのと変わりない。
そうではなくて、「いいものがあるから、それをこの値段なら買います」というのが普通のやりとりのはずだろう。
「有益な情報はみんなで共有して財産にすべきだ」といって無料公開をせまるのは、手前勝手な言い分だということを理解できない人が、ウェブには多い。この手の主張は、Web2.0とかハッカー云々とかで主張されてきたことだけれど、そんな話はごくさいきんできたものだ。話をもちかけるときに、自分の都合をもってきて話しだすような人間がいるか。すくなくとも、営業でそんなことをしたら、相手にされないばかりか、「馬鹿はもう来るな」と追い返されて終わりだろう。

*1:ウェブに公開するタイミングは議論があるかも。僕は半年くらいだと思う。

*2:まあ、ヒドいのもたくさんあったことは事実だが、それだってある意味、資料価値がある。