MIBG心筋シンチグラフィ

心臓には交感神経が豊富に分布しており、心交感神経は副交感神経とともに、自律神経系の循環調節に重要な役割を果たしています。
123I−MIBGは心筋の交感神経分布および交感神経末端のカテコラミンの貯蔵の状態を描画する心筋シンチグラムとして、心筋梗塞などの虚血性心疾患や心筋症などに利用され、特にShy-Drager症候群(神経性の病気で歩けなくなる)、糖尿病などの心臓の自律神経障害を有する疾患にはよい適応とされています。また、パーキンソン症候群、家族性アミロイドポリニューロパーチーなどに自律神経障害を直接的に描画・診断する良い適応として利用されています。