2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

潜水服は蝶の夢を見る

映画『潜水服は蝶の夢を見る』の監督、ジュリアン・シュナーベルは新表現主義の画家としても著明である。私は美術には門外漢であるのでくわしくは知らないが、この作品に関しては、とにもかくにも「きれい」と表現するのが妥当だろう。しかしながら、むろん…

断片

昨日、アラン・ロブ=グリエが亡くなった。ショックではあるが、そうだよなともおもう。日本語で読める最新の本は2004年に出版された『反復』(白水社)だろう。これは傑作で、訳もすばらしい。訳者は平岡篤頼さん。平岡さんも2005年に亡くなってしまった。…

断片

ちょっとした私の心構えのような話。この「ブログ」は転載可と明記している。これは、私の書いたものが絶対の価値をもち、ゆえに私のみ権利を有するとは、考えないからだ。むしろ、私の書いたものなんて価値のないものだから、煮るなり焼くなりお好きにどう…

断片

知識を得てそれを武器にするということ自体に、私はなんの疑問も持っていない。ただ難しいのは、その使い方だとおもう。たとえば、これみよがしに知識を振りかざしても、それが受け手にとって不愉快であれば、「不愉快であることによってなしうる目的」は達…

アメリカン・ギャングスター

リドリー・スコット監督作品『アメリカン・ギャングスター』は、最初から最後まで観るものの期待を裏切らないという点で、優れたエンターテインメントだ。むろんこれは、半分皮肉であって、退屈だということでもある。麻薬王フランク・ルーカスの半生と、リ…

決意とライフハック

ある意味で名著だとおもうのだけれど。3時間熟睡法―簡単に疲れが取れる 驚くほど頭が活性化する (知的生きかた文庫)は、「ウェブで調べればこの手のことはほとんど載っていて、しかも結論は全然ライフハックではない」という本。本書における「3時間で熟睡し…

断片

気分と起床時間の相関関係をグラフ化してみた。気分のほうは大きく五段階に分け、3を平均と考えて、さらに小数第一位までで表現することにした(現在は削除)。むろん主観的なものだけれど。グラフは、赤線が気分を、青線が起床時間を表し、気分が良いほど縦…

断片

2008-02-01 - paisteの日記の「やまとことば」の件と関連して思ったこと。紀貫之が「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり」と書いた時から、日本語における仮名文字の立ち位置が決まったと思うのだけれど、仮名の字面という面からみれば、…