2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

意識化されない格差と宿命

努力すれば格差を乗り越えられる、なんて思いつかなかった 格差の固定化って、だからたぶん、努力するための資本がないとかいうことだけじゃなくて、 努力すれば格差を縮めたり、乗り越えたりできるかも、なんて本気で考えることができないような、 そういう…

読んだ本リスト

全然把握しきれてないのだけれど、まあ思いついたのだけでも。 『白洲正子自伝』(新潮文庫) 『いまなぜ青山二郎なのか』白洲正子(新潮文庫) 『遊鬼』白洲正子(新潮文庫) 『考へるヒント』小林秀雄(実家にあった古本なので出版社失念) 『風の男 白洲…

鍋もフライパンも使わないカレー

TBS 「はなまるマーケット」―キチンとトマトの焼きカレー いつまでリンク先が存在しているか分からないのでメモ。 <材料>(2人分) 鶏もも肉・・・250g カレー粉・・・大さじ1 チリペッパー・・・少々 ヨーグルト・・・大さじ4 ケチャップ・・・大さじ1 シ…

断片

抽象といい観念といい、どちらも同じように批判されがちだが、果たしてそれは良いことか。あるいは、具体的な物に対する信頼が強いということだろう。しかし、少なくとも言えることは、具象なくして抽象がないように、実は、抽象なくして具象もないというこ…

断片

駄目なときはなにをやっても駄目なもので、過去のものを掘り出してみても溜め息しか出ない。なんだかんだ言ってまたもとに戻ってきたという感じがする。進歩なんて幻想だと思う。いや、それもどうかは分からない。結局なにも分からない。 分かることは有り難…

断片

身も蓋もない表現を己の方法としている人が、野暮なことを言うなよと言う。 他人を誉めて、自分もこのように誉めろと、周りに言わんばかりの人間。

山本七平『小林秀雄の流儀』(新潮文庫)

では思索をするにはどうしたらいいか。「一身一頭で、二生を経る」ことだ。これは世の中が変らなくても変りはない。小林秀雄は徹底した一身一頭人間だ。そして一身一頭人間になってはじめて対象を「見る」ことができる。思索とは「見る」ことだが、右の頭が…

古今亭志ん生『なめくじ艦隊』(ちくま文庫)

だから、この世界で生きぬくためには、一にも二にも辛棒ですナ。そして自分の腕をみがくこと、これ以外はないんです。 引用の前後には、志ん生が強情で引き立ててもらおうという気がなく、先輩やらにおべっかを使わなかったということが書かれていた。 ただ…

色川武大『うらおもて人生録』(新潮文庫)

まずは誠意から始まること 「大勢を好きになることで、自分の感性の枠を拡げる」こと 運をロスしないこと 守備は実力でやり、運を使わぬこと 「大負け越しになるような負け星を避けていく」こと 「九勝六敗ぐらいの星をいつもあげる」こと 「フォーム」を崩…

美食家の憂鬱からはなれて

世界は、無知で純粋な者に平和が訪れるように出来ている。その道の「通」とか、専門家とかは、むしろ不幸な存在であって、知るということは満足できないということだからだ。だから、「美食家の憂鬱」とはまさしくこのことを指しているわけだが、池波正太郎…