Hotz床

出生後にHotz 床(哺乳床)と呼ばれる取り外し式の床を装着し,口蓋形成術を行うまでの期間,口蓋の割れ目を一時的に閉鎖する治療法が行われています.また口蓋裂のお子さんは上顎の成長に伴い歯槽(歯の生えてくる部分)が内側に倒れ込む傾向がみられます(図1,黒のライン).Hotz 床を装着することで倒れ込みを防止出来ます(図2)

このHotz床とは、チューリッヒ大学の歯科矯正医Hotzが考案した口蓋床で、哺乳障害の改善と顎誘導を期待するものである。これは、生後なるべく早期(24〜48時間)に装着するのが望ましいと言われている。

効果としてまとめれば、

  • 顎形態の改善
  • 舌位の安定を促す
  • 鼻腔への食べ物の漏出が軽減
  • 哺乳速度が増す

Cf.口唇・口蓋裂のトータルケア
この「口唇口蓋裂治療の一般的なフローチャート」は分かりやすい。