決意とライフハック

  • ある意味で名著だとおもうのだけれど。3時間熟睡法―簡単に疲れが取れる 驚くほど頭が活性化する (知的生きかた文庫)は、「ウェブで調べればこの手のことはほとんど載っていて、しかも結論は全然ライフハックではない」という本。本書における「3時間で熟睡し起床する」を実行するためのいくつか結論のうち、大きなウェイトをしめるものに「決意」というものがある。「それを言ったら何もかもおしまいじゃないか」とおもうのは当然だけれど、実際、これがない「ライフハック」などありはしない。そして、世に氾濫する「ライフハック」のたぐいの多くが、この「決意」を軽んずるものだから「挫折してはまた違う『ライフハック』の本に」という、本末転倒な結果にいたる人が多いのだとおもう。極論をいえば、「方法(ライフハック)なんてなんでもいいから『決意』してみろ」というのが、結局のところいちばん仕事が捗るのだということになる。私は、おおむねそのように考えて良いだろうとおもう。また、本書がある意味で名著だというのは、そのためである。