2007-08-17から1日間の記事一覧

山本七平『小林秀雄の流儀』(新潮文庫)

では思索をするにはどうしたらいいか。「一身一頭で、二生を経る」ことだ。これは世の中が変らなくても変りはない。小林秀雄は徹底した一身一頭人間だ。そして一身一頭人間になってはじめて対象を「見る」ことができる。思索とは「見る」ことだが、右の頭が…

古今亭志ん生『なめくじ艦隊』(ちくま文庫)

だから、この世界で生きぬくためには、一にも二にも辛棒ですナ。そして自分の腕をみがくこと、これ以外はないんです。 引用の前後には、志ん生が強情で引き立ててもらおうという気がなく、先輩やらにおべっかを使わなかったということが書かれていた。 ただ…

色川武大『うらおもて人生録』(新潮文庫)

まずは誠意から始まること 「大勢を好きになることで、自分の感性の枠を拡げる」こと 運をロスしないこと 守備は実力でやり、運を使わぬこと 「大負け越しになるような負け星を避けていく」こと 「九勝六敗ぐらいの星をいつもあげる」こと 「フォーム」を崩…