2006-11-04から1日間の記事一覧

読書の「書」

テオリアさんが「読書の書ってなんだ」とか言っているけれど。「本を読むこと」という定義なら、エロ本だろうがゴーマニズム宣言だろうがアンナ・カレーニナだろうが同じです。そりゃそうでしょ? ただ、定義を世間一般での話ということにすればエロ本はまず…

自意識は自意識によって征服されるか?

阿部和重氏のデビュー作『アメリカの夜』を再読。自意識の小説、と呼ぶことが、もし不正確でないのであれば、この小説は自意識を描いて成功しているといえるし、また、自意識を突き詰めればオーソドックスなところにどうしても回帰してしまうという意味で、…

文学の立脚点

黎明日記 - 読書の定義って何? #2 ロシア文学として名高い「罪と罰」なんかはあらすじを読む限り高尚なライトノベルにしか思えないわけですが、文章量が多すぎてとてもじゃないけど読めない。逆に日本の「文学」とやらは舌足らずすぎて難儀する。そんなわけ…