余談

ファシズムを拒絶できるファッション」とは

”ファッション”の語源をたどると、古代ローマラテン語のFASCESに辿りつくと言われていますが、これはローマの元老院で使われた儀式に使われた棒の束のことで、つまり集団の”結束”を意味したものです。要するに”ファッション”は、意識をするしないとに拘わらず、結束して集団で同じような格好をせねば”ファッション”にはならないということなのです。 自分を目立たせたいのに、同じ格好をした人たちが ある程度の割合で集団の中にいないと不安だというのは、人間の心理としてはとても矛盾したことでもあるのです。
それから、ヒトラームッソリーニ、戦前の日本のような軍国主義全体主義の政治体制をファシズムムッソリーニが名づけましたが、これも先ほどのラテン語FASCESに語源を求めることが出来るのです。つまり”ファシズム”と”ファッション”の語源は同じということになります。 束になる、結束するという意味においては、ファッションと通じるものがあることに気づかれるでしょうか

あと、「モード」とかそのへんを掘り下げることもできる。ボードレール(モデルニテ)とかベンヤミン(パサージュ論)とか。