• 携帯で撮った安いワイン。

  • 傷は乾かすととりあえず塞がっているようにみえて、瘡蓋なんかにかるけれど、瘡蓋をとればまたすぐに中の血がドロッと出てくる。こういうのはわりに人間の身体にマッチした現象で、こうした物理的な傷だけでなく、心の方も同じなんじゃないかと思う。息を吹きかけて一生懸命に乾燥させて、瘡蓋を作っても、なんかの拍子に瘡蓋がとれてしまったら、また血がどくどくと出てくる。問題は、その「なんかの拍子」というやつで、たいがいは自分の意志で剥がしているのではないかと思ったりする。本当に傷が塞がるというのは、夜の雪のように、静かに、自然に、何かかが降り積もって、いつの間にか地面が見えなくなるような状態なんだと思う。
  • 村上春樹さん、ノーベル文学賞受賞ならず、というニュースをみて、春樹さんは大変だっただろうなあと思った。春樹さんはゆっくり小説を書いて欲しい。僕はそれを読みたい。春樹さんは、なぜか毀誉褒貶の激しい人だけれど、僕は春樹さんの文体を信じるし、文体を信じるということは春樹さんを信じるということだ。春樹さんの闇がどうのだのモテすぎだのという批判が、いったいどれだけ春樹さんの作品を正確に評価できただろう?
  • CSStypoを修正。はてななのに、なぜかコメントアウトしていた。だから総称セレクタがきかなかったのか……。
  • 黄色いガードレールの上で。「厨小説にありがちなこと」として語尾に「にゃ」「アル」が挙げられているけれど、「にゃ」はともかく、「アル」は中々面白い話があったりします。協和語 - Wikipediaに詳しいですが。身近なところに学問的でありがなら実は面白い話があった、という「世界一受けたい授業」的な話ですが。