• 8時51分起床。雨。
  • 起きて、ノートの見直しで復習。生涯発達のA.L.Gesellは成熟優位説、R.J.Havighustは発達課題。Freudsはいうまでもないので確認しない。

ゲゼル(Gesell,A.L. 1880-1961)は、階段上りの実験を通して、身体的精神的な成熟を待たずに行う学習行動は無意味であるとして、学習を成立させる準備段階(readiness:レディネス)まで成熟することを重視しました。ゲゼルの学説は、成熟優位説とも言われます。

ゲゼルとは反対に、行動は全て環境的要因による学習活動によって成り立つと考えたのが行動主義心理学の始祖ワトソンです。 ワトソンは、自分に生まれたばかりの赤ん坊を預けてもらえさえすれば、その全てを条件付けなどの行動主義の技法を用いて、望み通りの能力や技術を持つ人間に育て上げ、赤ちゃんの時に決めた職業に必ず就くようにすることが出来ると豪語するほどに環境要因による発達への影響を重視しました。ワトソンは、環境決定論者とも言う事が出来るでしょう。

その対立を調停するような立場の学説を唱えたのが、シュテルン(Stern,W. 1871-1938)でした。シュテルンは、輻輳説を提唱して、発達は遺伝的要因と環境的要因の加算的な影響によるものだと言いました。

シュテルンの輻輳説は、現在の相互作用説に近いものとは言えますが、発達は両要因の単純な加算ではないという点と、両要因がいろいろな特性・才能・素質の開花にどのような影響を与えるのかという詳細な議論がないことが欠点として指摘されます。

  • 外の工事がうるさい中、大音量でポリーニを。コンビニでスパゲティを買ってきて食べ、部屋をちょっと片付けて洗濯。洗濯の合間に『言語の脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか (中公新書)』を読む。今まで習った知識を総動員しながら読まなければならないので、時間がかかりそうだ。しかし、面白い。やっぱり僕は、この分野が好きなんだと思う。いっぱい苦労はあるし、これからもあるだろうけれど、好きなうちは続けようかな、と思ったり。