マーケティング

とっても古くさい価値観でいえば、マーケティングってのは恥ずべきものだったわけだけれど、最近は全然そんなことはなく、むしろその手の書籍なりブログなりが喜ばれるみたいですね。夏目漱石も「何も考えずに、ひたすらいい作品を書こうとすべきであり、それなくして如何に『ウケるか』ばかりを考えると、いい作品は書けない」みたいなことを書いていた記憶があります。むろん、そうした純粋性は今となっては通用しないのは当然だとしても、漱石の価値観に少しばかりの理を認めるくらいの余裕はあって良いのではないでしょうか。その証拠に、われわれは、どれだけ「マーケティング」に騙され映画館に足を運び、本を買い、CDを買ったのか。
何度も言うように、マーケティングを否定する気はないけれど、そんなに有り難がって学ぶものではないと思う。それは、その職業の人に任せておけばいいし、僕たちは自分で良いものを生み出したり鑑賞したりすればよいだけだ。それが難しいって? 出来ないんだったら一生他人の価値観で物を見て行けばいいんじゃないかな。それは自由だけれどね。