浮気をどう乗り切るか

僕もかなり前半までしか読んでいません。ポルノチックな描写があんまりうまくなかったから。情けない(やられている)身の上なのに興奮してしまった、とか、そういう話なら読んでいて「うっわー(大苦笑)」とかなりましたけれど。しかし、もし僕が同じ立場で浮気を目撃した場合、絶対突撃して修羅場を迎えていたことは請け合いです。僕は完全なマゾになるにはあまりにサドであり、完全なサドになるにはあまりにマゾである、という中途半端で情けない人間なので、なにも出来ない位置から自分が傷つけられるのを眺める、という究極のマゾヒズムには中々到達できません。
で、浮気の話ですが、これに関して僕は権威なのではないか、と思います。と冗談でいっているのですが、自分がしたことはとりあえずおいておくにして、されたことに関しては結構この話に近いものもあります。その時に思ったのは、こういう時は、論理も筋道も正邪も関係なくなり、感情の次元での話に成り下がるもので、結局自分はその程度の人間でしかない、ということでした。ようするに自尊心だとか独占欲だとか、そういうものと、自分の行動と思考の醜態とを、忸怩たる思いで見つめざるを得ないということです。ひとことで片付けるならば挫折、ということになるのでしょうか。何に対する挫折か? もちろん、「冷静で、理知的」という自己像に対する挫折。
こうした時期を青春というのであれば、そこを通過した成熟した人間は、浮気程度で傷ついてはダメだ、ということになります。でも、そんなこといったって、中々難しいよね。