雨の日は静かでいい。いつもかけているクラシックも必要ない。開け放たれた窓からは、近所の話し声が聞こえるが、決して邪魔になることはなく、むしろ雨がそれを静めてくれているようだ。
学校が終わって、一先ず寝、起きて一服すると、静かだった。頭は妙な方に冴えて、テスト勉強をするための頭ではないらしい。しばらくぶりに小林秀雄青山二郎の文章を読みたくなり引っ張りだしてくる。結局日本人は、こういうことなのだと彼らの文章は言っている。