断片

  • 仮に青春が輝かしいものであったとしても,青春とはどういったものか誰もこたえられないじゃないか。だとするならば,青春なんていう漠然としたものに期待するよりも,目の前の厄介な出来事に身を投じたらどうか。
  • と,久しぶりの再開でいきない爺臭い説教をかまして申し訳ないのだけれど,これは私の年代からあった話で,すでにして「青春」を目標とする状況があった。知識としての「青春」を目指していたわけで,したがって「青春」は成就される。が,私はそのことにずっと違和感をいだいていて,というよりはほぼ呪詛に近い言葉を吐いてその年代を過ごしていた。ほろ苦いだの酸っぱいだの部活後の靴下みたいな紋切り型の「青春」なんて糞食らえだと思っていたのが私の「青春」だった。
  • 「様々なかたちで『青春』はあるはずだ」などとさも分かりきったような顔で言われても理解に苦しむ。ならばなぜ,人々は共同幻想のようなかたちで「青春」を求めているのか。この手の典型には映画と小説がよく使われるが,「青春」などと口走ったが最後,みな同じように「酸っぱい」作品ばかりだ。
  • 毒を十分に吐いたので満足気に話題を変えるが,またはてなダイアリー有料オプションを継続してしまって活用法を考えているうちにこんな話になったのだった。
  • 地震についてはインテリ階層の人々が様々に発言するだろう。おおかた予想がついているので,探したくもないので本当に言っているかは知らないが。ヴォルテールがうんたらとかさも分かったような顔をして発言するよりは,沈黙していたい。